汚水マス穴が空いて汚泥が侵入/コンクリート水漏れ修理
以前トイレの詰まりを解消したお家なのですが、屋外の汚水マスが各所共々老朽化しかなり不具合が起きていました。
おこっている排水設備不具合ですが、
①汚水マスの劣化により穴が空きそこから汚泥が侵入し詰まりかけている。
②劣化部分からお家の生活雑排水が流れてきたときにマスの穴からマスの外に水が漏れて地中に浸透。
③そのためちょっと地盤沈下を起こしかけている。
④開いた穴から砂利が侵入しパイプ内に溜まり、トイレからの排水時のトイレットペーパーが溜まっている砂利にせき止められ詰まりかけている。
⑤排水管自体が下がり勾配不良を起こしている。
⑥勾配不良を起こしているため汚水マスとパイプの間に水ができその部分にトイレットペーパーが引っかかりつまりやっすくなっている。
かなりの不具合を確認できました。
お客さんにお家の築年数をお聞きしたところ、50年近いと思う。との事でした。
その間修理などされた跡などがありましたが、かなり長持ちされている感じがします。
おそらく以前修理したことで排水設備としての寿命がかなり長く保たれていたのだと思います。
とりあえずは各汚水マスを順番に修理していくことにしました。
①汚水マスの劣化により穴が空きそこから汚泥が侵入し詰まりかけている、の修理
とりあえずはこちらの汚水マスの空いた穴からの水漏れ修理です。
左のパイプで見えないのですが下のほうにパイプに隠れた部分で亀裂が発生しそこから汚泥や砂利が侵入しているようでした。
そのため下流側のパイプ手前まで砂利が溜まってきています。
おそらく徐々に砂利が汚水桝内に流れ込み続けた結果と思います。
溜まった砂利を撤去し水漏れ部分の修理作業です。砂利を撤去したので何か細かい汚れが引っかかってパイプを詰まらせてしまうリスクは減ります。
全体的に劣化部分や老朽部分を補強しこれで砂利の侵入や亀裂が悪化し穴が空いてしまう危険も減りました。
②劣化部分からお家の生活雑排水が流れてきたときにマスの穴からマスの外に水が漏れて地中に浸透、の対策
汚水マス自体に穴が空いているためその部分から砂利が侵入し詰まりやすくなる原因を作っていたこともありますが、
詰まりやすくなる、だけでなくお家の水を流した時この劣化して開いた穴から水が漏れてしまいます。
水が漏れ続けると汚水桝周辺の土がどこかに流れて行き、工藤ができるため地面が下がってきたり、最悪の場合は升自体が下がって、そのためそのマスに接続されている排水管も場合により下がり勾配不良を起こしさらに詰まりやすくなるという現象が起きやすくなります。
これらの砂利の侵入、生活雑排水の桝外への水漏れ、地盤沈下、升自体の陥没、それらに付属したパイプが下がる現象。
これらの症状が起きてから元に戻そうと思ってもなかなか改善せず、最悪一部分排水設備の新新設の必要もある場合があります。
それらの不具合の早期発見、早期対策により、これらのリスクを事前に防ぐことができます。
その方法が汚水マスの空いた穴の水漏れ修理です。これだけのことですが、この修理によってかなりのリスクを事前に防げます。
③そのためちょっと地盤沈下を起こしかけている、の対策
汚水マスが下がったり、その周辺の土が下がってきたり、土間の場合は亀裂が入ってきたりくぼみができたりしてきます。
これらの対策も上記の修理方法で未然に防ぐことができます。
自体が悪化する前に対応することにより問題が起きにくくなり、砂利が入ってくることも、お家の排水時の水が漏れることも地盤が沈下することも共々防げるのでちょっとしたことかもしれませんが結構重要な修理です。
地盤沈下が起こってから劣化部分の水漏れ修理をしても下がったマスや土は別の工程などの対応でなければ改善されませんので早期発見早期対応が重要になってきます。
④開いた穴から砂利が侵入しパイプ内に溜まり、トイレからの排水時のトイレットペーパーが溜まっている砂利にせき止められ詰まりかけている、の対策
パイプが老朽化のため元の位置より少し下がっています。またパイプ周りの隙間からもお家からの水が漏れ地中に浸透していきますが、常にパイプ内にトイレットペーパーが溜まっているようなので勾配不良もちょっと起きている気がします。
原因としてはパイプ内に溜まっていた砂利にトイレットペーパーが引っかかって詰まり原因になります。
そのため詰まったところを高圧洗浄などで解消しましても、詰まりが解消されても詰まりの原因が解消されていないためにまた詰まるという原因は解消されていません。
詰まりは解消されたが、詰まりの原因は解消されていないということです。
なので詰まりの原因が解消されていないため日にちと共に同じように砂利が侵入しまた詰まります。
なのでこの汚水マスもしっかり水漏れしている部分を修理しました。
もちろん詰まっていたトイレットペーパーも撤去しました。
パイプ内に砂利が詰まっていてはトイレットペーパーが流れたときに引っかかり詰まりやすくなります。
また油カスや汚泥が絡んで固まってくるとパイプ内のこびり付きなどが頑固になり、パイプの奥のほうまでこびりつきがひどくなると取り除くのに高圧洗浄などの清掃方法でなければ除去しにくくなります。
なのでしっかり汚水マスの水漏れ修理をし、同時にパイプの御掃除をすることによって詰まりの予防にもつながります。
⑤排水管自体が下がり勾配不良を起こしている
先ほどの画像と同じものですが、パイプが結構下がっています。そのためにお家の水を流すと上流から下流にながれて下水道管に汚水が流れるようになっているのですが、汚水マスが並んでいる真ん中あたりの桝から排水された場合パイプの勾配が逆なため一度上流側に汚水が流れある程度水が溜まってから下流側に流れる。という症状が起きてきます。
このパイプの勾配不良が少々なら何とか水の勢いで流せたりするのですが、パイプの勾配不良が酷くなると詰まりが発生しやすく、また油などが溜まり固形化して詰まる原因になったりします。
⑥勾配不良を起こしているため汚水マスとパイプの間に水ができその部分にトイレットペーパーが引っかかりつまりやっすくなっている部分の修理
勾配不良を起こして位置がずれたパイプと汚水マスの間に溝ができ、その溝にトイレットペーパーが引っかかりどんどんと流れてくるトイレットペーパーがせき止められやがて詰まってしまいます。
トイレの詰まりを解消できてもこのままでしたら近いうちに詰まってしまうので隙間の水漏れ部分の修理をします。
隙間から水が漏れることでパイプ下の土がどこかに流れて行くのでさらにパイプの勾配不良を進める原因になるのでここもしっかり修理したい部分です。
排水桝水漏れ修理
今回はいろいろと不具合のある汚水マスが多かったので修理にも時間がかかりました。
特に砂利の侵入が思いのほか各パイプまで行き届いていたので除去にちょっと手こずりました。
しかし今回各汚水マスを修理しておくことで急な詰まりトラブルは起こりにくくなるので修理した価値は十分あったと思います。
トイレの汚水マスですがトイレットペーパーの詰まりは急にやってきて予兆がない場合もあるためわかりにくいのでしっかり補修します。
開いていた隙間もしっかり水漏れしないように修理しておいたのでこれでトイレットペーパーもスムーズに流れるようになりす。
こちらも上のほうについているパイプから汚水が流れてきた場合下のパイプの切り込み口に流れるようになっているのですが、その縁のコンクリートが劣化しなくなっているため地中に水が浸透していきます。
水が漏れそうな部分はしっかりと修理しておきました。
こちらも砂利を取り出してトイレットペーパーも除去しておきました。
劣化部分や隙間部分も修理しておいたのでだいぶ以前よりはましになったと思います。
画像ではわかりにくいですが一番損傷が激しかった桝です。
そのためここをしっかり修理しておかないとまた砂利が侵入してきたり、生活雑排水が地中に漏れたりといろいろとトラブルの原因になりますので一番力を入れて修理しないといけない部分でした。
これで全汚水マスの修理完了しました。
お客さんも修理前の現状を見ていたので作業後を一緒に見て説明させていただきかなり喜んでいただいていたのでこちらもうれしかったです。
またお困りなことがありましたらよろしくお願いします。